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投稿:2014.01.15
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タワーから東の方を見ると関門橋の向こうに大きな湖があるような錯覚に陥る。その真中に樹木に覆われた大小の2つの島が浮かんでいる。大きい島が関門橋のつり橋の中央、ロープの上に見え、小さい島が下関側の橋脚の左側に見える。双眼鏡で目を凝らして見ると、静かな水面に浮かぶ小さい島の方には砂浜が広がっており、大きい島には白い灯台が眩しい。
これが、満珠・干珠と呼ばれる島で、古くから長府の忌宮神社の飛び地境となっている。国土地理院の地図では沖にある大きい方を、国の天然記念物の指定では岸に近い小さい島を満珠としており、どちらが満珠でどちらが干珠なのかはっきりしていない。
満珠・干珠両島の樹林は瀬戸内海西端における原生的植生を示すものとして国の天然記念物に指定されている。大きい島の樹種は70科186種で主としてスダジイ群集である。
島の名前は「日本書紀」に見られ、神功皇后が新羅出兵の際に長府の地で竜神から潮の干満を自由することができる2つ珠(満つる珠、干る珠)を授かり、これにより見事戦いに勝利を収めた。帰還してその2つ珠を海にお返しすると、ぽっかりと美しいふたつの島が浮かんできたとの伝説が伝えられている。
また、源平合戦最後の決戦である壇ノ浦の戦いで、源義経率いる源氏軍が拠点としたところとしても知られている。
「タワーからの満珠・干珠」
「豊功神社からの満珠・干珠」